カウンセリンルームの窓から(5)
落込みが強かったり、こころに不安を感じたり、何かに執着してどうにもならない時がありますね。仕事のこと、恋人のこと、病気のこと、人生には様ざまなどうにもならない時があります。そんな時は次のことを試みると、こころの変化を感じる筈です。
胡坐を搔いて眼を閉じ5分間だけ兎に角据わってみる。出来たら、出息・入り息を鼻の「ふち」で感じてみる。そうするとセレトニンの分泌が良くなりこころがとても落ち着きます。胡坐の「感じ」「息」の感じを実感することです、それで落着き穏やかな気持ちになります。眼を閉じるとソワソワして出来ない人は、眼を開けたままで何でもよいですから一つの物体を5分間見て下さい。何かを感じます、この「感じ」を実感してほしいのです。実感すると、今までと違った感覚が分かります。それがつかめれば新たな自己を発見し冷静になれます。冷静になればミスは激減し成功の礎を得ます。どうにもならない度に試みることです、そのトレーニングができれば不安、強い落込みはサヨナラです。
ただ、皆さん実行しないのですね。上記の基礎が構築出来れば悪いことが重なる悪循環から良循環に移行出来るにも拘わらず・・!。悪いことは2度3度、4度5度と続くでしょう、それには理由があるからですよ、ここでは記しませんが原因があって悪くなるのだから、その原因を良い原因に変えれば良くなるのですよ、良い原因を重ねれば悪くなることはありません。それがこころの法則です。
法則には例外がありませんから100%の確立です。それでも、皆さんはやりません! 何故か!? 「悪くなりたい」のです。世界に戦争がなくならないのは人間は戦争が好きだからですよ。「人間は争いが好きなのだ」と認めた人は争いをしません。この論理と同じです。証拠は充分にあります。子どもに「いじめ」はいけませんと言っている大人が、セクハラ・パワハラ、うつ病になるまで部下をいじめているでしょう。大きないじめは「戦争です」。だから、真剣に「自分は幸せになろう」と決めてください。決めれば5分間据われます。
25歳の就職浪人の男性です。何をやるにも優柔不断、面接に行こうと思っても「この会社は厳しそう」「この会社は自分に合わない」と勝手な理由で書類選考をクリアーしても行きません。会社は厳しいし、自分から合わせるものですね。面談が重なるにしたがいこの青年の問題点が明確になります。就職したくないのです。後で分かったのですがサラリーマンにはなりたくなっかたのです。私は「貴方は本当はどうしたいのですか」と訊くと「きちんと勤めて親を安心させたいです」というのです。「親を安心させる為に就職するの」と尋ねると「・・・」返事がありません。ほんらい真面目な青年ですので嘘はつけません。今まで事務のアルバイトを半年以上勤めたり、ガソリンスタンドのバイトもこなしています。しかし、就職になると優柔不断。
そこで若いのだから、自分のしたいことを職業に関係なく「無制限」に想ってみてもらいました。「5分間の胡坐」です。初めは要領を得ず出来ないで「5分って長いですね」とふざけていました。一ケ月目に坐っている「お尻」の感覚を覚えたと言ってきました。その感覚が面白いかったのか「5分間」胡坐をしたり椅子にかけたりしていたそうです。こころが落着き穏やかさも感じると言っていたのですが、頭の中で「サラリーマンはイヤ」と感じたそうです。それから毎日真面目に「5分」を体験していくと、やはりサラリーマンはなりたくないと確信したそうです。また、自分は結構「怠け者」なのだとも自覚したようです。
「怠け者」と自覚したことから、彼は大きく変わりました。父親に対する劣等感を認め、恋愛を想い、自分が具体化してきくことを体感していきました。自分に気づいてきたのです。郷里の両親とも話し合い、バイトをしながら自分の将来を模索しています。でも、サラリーマンだけにはなりたくないと今でも面談の度に強調しています。この「怠け者」は今日もバイトに精を出しています。好きなギターを今も弾いているのでしょうか。
(次回も「カウンセリングルームの窓から」です。)
